2006年 8月 1日
シオヤアブ
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
盛夏をむかえ「シオヤアブ」を良く見かけるようになりました。なんか毛むくじゃらですごいですね。
羽が外見上2枚(1対)で双翅目(ハエ目)の昆虫です。
このアブは生きた虫を捕まえて食べます。食べるというか体液を吸い、干からびたからだはポイッと捨てる吸血鬼みたいな食事をしますが、人間を襲うことはありません。
上から見ると前足も中足も前方を向いていて、虫を捕まえるのに適したからだのつくりをしています。
ムシヒキアブ科というこういった食性をもつ虫のグループの一員です。
東南アジアに昆虫採集に行くと10メートルを超えるような高木に花が咲いて、タマムシやカミキリムシなどがたくさん訪れていることがあります。もちろん網は届きません。
こんなとき周囲の草むらを見ると、花まで飛んでいって甲虫を捕らえ、体液を吸っているムシヒキアブを見つけることがあります。
このムシヒキアブを捕らえ、獲物だけ横取りして放してやります。「また採って来いよ」と声をかけて。
人間ってなんて悪いんでしょう。