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屋久島の平地に普通にみられるアコウです。
ガジュマルのように気根と幹がゆ合した育ち方をするいわゆる「溶樹」です。
クワ科イチヂク属なのもガジュマルと同じです。
屋久島に生育するガジュマルもアコウも、ほかの地域で見るものより「溶け具合」が顕著な気がします。
アコウは今頃の季節、樹によって時期が大きくずれますが、突然、樹についている葉を全部落とします。
前に紹介した写真ですが、向かって右が葉の落ちていないアコウ、左が新葉の展開中です。
まるで落葉広葉樹のようですが、実は枝の先端に新芽が伸びていて、休眠することなく
すぐに葉を展開し始めます。
このときの色合いが私のお気に入りです。
面白いことに芽の中の葉を1枚ずつ苞が包んでいるんですね。
芽が伸びると苞はすぐに落ちてしまうのですが、この苞と新葉の色具合が何とも好きです。
このアコウ、根も「熔樹」らしい張り方をします。
樹の高さと同じくらいの長さをコンクリートの壁面に這わせています。