2010年 11月 4日
アオスジアゲハの蛹
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
昨日は久しぶりに晴れた休日でした.自宅近くをぶらぶらと散歩していたら
民家の壁にアオスジアゲハの蛹を見つけました.なんともかわいらしい形で,
教員(吉)的にはかなり「萌え~」です(笑).アオスジアゲハの蛹は,他の
アゲハチョウ類と同様に緑色と褐色の2タイプがあります(実際には,緑と茶
のまだら模様など,中間的な色彩を示すことも多いです).
蛹の色は,蛹化(蛹になること.「ようか」と読みます)場所に緑が多ければ
緑色に,そうでなければ褐色の蛹になることが多いです.この仕組みについては
少し研究がされていて,足場のなめらかさ,湿度,周囲の色などが関係している
そうです(どれがどの程度関わっているかなどは私は知りませんが).シロオビ
アゲハでは,足場がなめらかであればかなりの確率で蛹は緑になるそうです.
今回みつけた蛹は白い壁に付いていましたが褐色でした.足場もざらついてい
ますし,周囲の状況を見ても緑になる環境ではありませんが,かと言って褐色も
それなりに目立っていました.
体色以外で少し気になったのは腹部が少し伸びていたことです.蛹化直後で
あれば問題ないと思いますが,もしかすると寄生バエが入っているのかも・・・
このまま無事に冬を越してくれれば良いのですが・・・ (吉)
東京環境工科専門学校
http://www.tce.ac.jp