(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
キンカンの木にクロアゲハの幼虫がたくさん付いていました。ほとんどが4齢幼虫でしたが
1頭だけ終齢幼虫がいました。学生時代、実験のためにナガサキアゲハ、クロアゲハ、モンキ
アゲハ、シロオビアゲハの幼虫を毎年1000匹以上も飼育していた教員(吉)としては、今でも
柑橘類の木を見かけると幼虫をチェックしてしまいます
でも、この終齢幼虫は遠目で見ただけでも、なんか様子が変です。背中が少し黒く見えます
さらに左側に回ってみると・・・うぇ~、寄生バエの卵だらけ!しかも黒くなっているところは
すでに寄生バエの幼虫が進入しているっぽい!!
この寄生バエは、アゲハの幼虫が蛹になると中からエイリアンのように脱出して地面に落ちて
囲蛹(「いよう」と読みます)になり、ハエへと羽化します。アゲハ類の幼虫は良く寄生されて
いるのですが、こんなにたくさんの寄生を受けている幼虫は珍しいかもしれません
当然、アゲハの幼虫はチョウになれずに死んでしまいます
さらに、表面に穴が開いている寄生バエの卵もありました。
卵の表面からも寄生バエの幼虫は孵化してくるのでしょうか?それとも寄生バエの卵に寄生する
ハチが脱出したのでしょうか・・・
今まで気がつかなかったので、今後は注意していきたいと思います (吉)
東京環境工科専門学校