実習で出かけた南房総。
有害駆除で捕まったイノシシのおなかに、大小のいぼ状のものがついていた。

タカサゴキララマダニだ。
日本最大級のマダニで、感染症(日本紅斑熱やSFTSなど)を媒介する可能性がある厄介者。
人にもつきやすい種類だ。

サイズは随分違うが、写真の個体はどれも成体(卵から2回の脱皮で成体)。
よく見ると、背板や脚のサイズはほぼ一緒だ。
吸血して大きくなったメスは約2センチ。

もはや歩けないほどにパンパン。
満腹になったらと脱落して産卵するらしい。
刺されないためには、肌の露出を少なくする服装をすること。
虫よけスプレーも忌避効果があるようだ。
野山で活動後はダニチェックを忘れずに。
(小)