2026年 2月 24日
『モンゴルで炊飯』するための『燃料』の話

『モンゴルにおいて現場入手した燃料でコメを炊いてご飯を食う』この大企画実現の核となるのは燃料である。これが肝心である。
2025年夏に行ったモンゴル実習では、無限に続くと思われる草原にこれもまた無尽蔵と言えるほどの燃料を確認している。

燃料ができるのはこうである。草原中に散らばっている大型のグレーザー(Grazer)は草本を中心に原料を食いちぎりつつ集め、石臼状の巨大な歯でモグモグと細かく粉砕した後、多くの微生物によって軟弱な有機質を発酵・分解・消失(吸収)させ、強固な繊維質=燃料成分を濃縮してゆく。そう。燃料とは大型の草食動物が生産するそれである。特にウシの生産するそれがよろしい。(ウマは消化吸収の仕組みがウシとは異なるので、燃料としての品質が劣るらしい。※ウマは反芻しない)生産直後のそれは生暖かく湿っているが、乾燥の強い大陸奥地での事、数日もすればカラカラと干からびたフリーズドライの様になってしまう。こうなれば、巨大な円盤型ペレットである。一度乾燥してしまえば、長期保存が可能な優秀な燃料となる。温度、湿度共に少ない状況である為か、はたまたモンゴル大草原の野生植物のみが原料であるからなのか、不快な臭気は感じられない。(そもそも鼻が悪いからか?) この巨大な円盤型ペレットの利用法は調理や暖房に限らない。実際にモンゴル実習の際は夕方に蚊取り線香よろしく燻煙をただよわせていた。羽虫などが近寄らなくなるのだという。虫除け効果の程はわからないが、モンゴル草原にはキク科植物も多く自生しており何かしらの成果を発揮しているかもしれなかった。

煙漂う夕暮れは黒姫実習場のそれらしく、なんとも懐かしい雰囲気に満たされていた。これだけ良い煙が熾きるのなら、燻製もイケルのでは無いかと思うが、いかがだろう。熾火になれば焼き物にも良いのでは無いかとも思う。こうなれば、装備品に焼き網を追加せねばなるまい。
S田