被害エリアの野生動物の個体数や生息環境などを把握した上で、防御対策を計画し、それを実行できる人材を育成するコースです。
野生動物管理技術者コースとは
野生動物による農作物への被害や人的被害が数多く報告されるようになった昨今、人と野生動物との共存が大きなテーマになっています。野生動物による農作物や人への被害は、当事者にとっては死活問題であり、早急な対応が求められています。野生動物による被害防止にとって有効的手段である防除・捕獲の担い手は、狩猟者の高齢化などによって減少しており、社会的ニーズが非常に高まっています。
本コースでは、野生動物による被害状況を把握し、被害を引き起こす野生動物の密度や生息環境などを考慮した上で、防除対策を計画し、それを実行できる人材を育成します。
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講義課目
- 狩猟学
- 実践狩猟技術論
- 野生動物被害防除論
- 解剖学
- 統計学
- 狩猟関係法規
- 野生動物保護管理特論
- 外来生物対策論
- 生物多様性政策
- 狩猟資源活用論
- 地域コミュニケーション論
実習演習科目
- 射撃技術実習
- 狩猟技術実習
- わな猟技術実習
- 野生動物被害防除実習
- 猟資源活用実習
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目指す資格
- 第1種銃猟免許(散弾銃・ライフル銃)
- 第2種銃猟免許(空気銃)
- わな猟免許
- 網猟免許
目指す職種・就職先
- 鳥獣被害対策ハンター
- 鳥獣被害対策支援コンサルタント
- 野生動物被害防止団体(NPO法人・民間会社)
- 地方自治体(鳥獣被害関連) など
野生動物管理技術者コースの強み
捕獲について体系的に学べる講義
鳥獣被害の様相は多様化しており、幅広い状況に対応できる人材が必要とされています。TCEでは幅広い野生動物保護管理に対応でき、専門的捕獲従事者としての知識が習得できます。
射撃技術実習
射撃指導員や射撃の全日本チャンピオンから射撃訓練を直接教わり、安全な銃器の取り扱いから高度な射撃技術までを習得することができます。
習得した射撃技術は、捕獲の成果と作業の安全性に繋がります。
狩猟技術実習
狩猟技術から野生鳥獣保護管理における捕獲技術まで学び、捕獲の計画から、現場指揮までを行います。国内屈指の講師陣を迎え、少人数の実習で直接教わる貴重な環境がTCEにはあります。
わな猟実習
わなの仕組みを理解し、野生動物保護管理に適した、わなの設置方法を実践します。
現在、研究・開発が盛んに行われている、見回り省力化システムについても、最先端の技術に触れることができます。
野生動物被害防除実習
総合的な被害防除について学び、各地の被害現場を視察し、その現状に適した電気柵や防鹿柵の設置などの被害防除方法を実践することができる能力を育てます。
狩猟資源活用実習
最近のブームである、野生鳥獣(ジビエ等)の利活用について、衛生管理から加工、流通、販売までを学ぶことができます。
狩猟や野生鳥獣保護管理、被害防除などの状況に合わせた資源活用力を身につけます。
新しい捕獲技術の可能性を探る
捕獲の現場においてもドローンを用いた、新しい取り組みが行われています。
鳥獣被害の把握や環境の解析などを学習すべく、ドローンの飛行技術の習得から解析の演習まで実践します。
免許取得へのサポート
近年、取得希望者数が増加している狩猟免許取得においても、スムースな取得ができるようにTCEではサポートを行っています。
これまでのノウハウをもとに、試験問題対策講座などの指導を行っています。